りざ

ミツバチと私のりざのレビュー・感想・評価

ミツバチと私(2023年製作の映画)
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名前なんて関係ない、そうは言うが実際のところは全然そんなことはない
自分の中ですら曖昧な定まっていない状態である上に、子供という時期も相まっているからこそ、"名前"という他者との1番外側にある関係性から受容されていくことの意味は想像以上に大きい

ことアイデンティティにおいては、自分を偽るということは本質的な解決には至らず、他者が変わることが求められていると感じている
そうなると、やはり兄のあのひとことは救いを超えた何かであると思わざるを得ない


アネもまた、母親として、社会に出る女性としてどう向き合うのか葛藤していて、その様は真摯でありながらもどこかもどかしくもある
絶対的な存在でなく余白のある存在であったことが、この作品に対して客観視できるひとつの点であった
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