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Stranger at the Gate(原題)

『Stranger at the Gate(原題)』に投稿された感想・評価

mumbleboy

mumbleboyの感想・評価

3.8
これはラジオ番組(After 6 Junction)でアカデミー賞中継の司会をやられていた宇垣美里さんが勧めていた短編ドキュメンタリー部門ノミネート作品でYouTubeで観れるということだったのでサクッと観てみました。

音声は英語ですが字幕を自動翻訳で日本語にしてみることができます。自分は元在米ということもあって英語で観たので自動翻訳がどれほどのクオリティーかはわかりませんが多分おおすじの内容はわかるのではと思います。

元米軍人の主人公が帰国したらそれまで敵と見なしていたイスラム教徒が自分の街にいて自分の娘とも仲良くしていてとても正気ではいられなくさてどうなる?みたいな始まりですがこれ以上の内容について書くとネタバレしかねないのでやめておきますけど予想外の展開がすごく良かったです。
アメリカ、インディアナ州のある街。
難民として逃げてきてムスリムのセンターが建てられているなど、おそらく一定のイスラム教コミュニティが成立している。
一方で、そこに学生時代に薬物に溺れ、人生を海兵隊でやり直し中東に派兵された白人男性が帰ってくる。
軍隊漬けの白人男性と難民コミュニティ、という道筋、そしてこれがドキュメンタリー映画になっていると言う事実。そこから導き出されるゴールに向けて関係者の証言が出揃っていく…のだが。
思いもよらぬ方向に進む証言、回想の結果、あーこの映画が作られて良かった、こんなに意義のあることがあるだろうかと思える。怒りを訴える映画に対して、聞き飽きた、次のフェーズに移れと嘆く愚か者は次のフェーズに至ったこういう作品を見てほしい。その上で、まだまだ怒りを訴える映画は作り続けられてほしい。
どど丼

どど丼の感想・評価

4.2
【2023年アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】

25年間海軍に所属しアフガンへの従軍経験もある男が、自宅へ戻った時、ムスリムに対してある事件を画策するが……。

舞台はインディアナ州マンシー、アフガン難民をはじめ一定数のムスリムが居住する都市。イスラム圏民族に対して敵対意識を持つ元軍人と、アメリカで普通に暮らすムスリムたち……という対比構造が明確。それぞれの立場から思いを伝えられるのはドキュメンタリーの良さ。「人道に勝るものは無い」という強いメッセージが、30分の中に凝縮されている。

実話ドキュメンタリーとはいえ、彼らの着地点を知らない状態で観ていただきたいので、未見の方は是非こちらから!
https://youtube.com/watch?v=GPbbl1S6foM

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