家族の絆はやがて
平和への願いにつながる
イラクへ出征した妻の帰りを、じっと静かに待つ家族の物語。劇中、スタンレーは何度も眼鏡を外す。父としてあるべき姿を模索して。わかってるよ、大丈夫だよ、と娘は父の腕をそっとさする。
それでも全て理解するには、まだ幼すぎる娘たち。事実をどう渡すか、自分は何が出来るのかと悩む、思いやりが詰まった愛にあふれた長い沈黙。
泣きはらしたであろう後の、娘たちの少し大人びた表情と、父の何かを決意した瞳が終幕後も長く瞼の裏に残りました。
泣いた。家族がゴーンした頃この作品と出会い、ようやく最後まで観れました。短くて静かな傑作ですね。
