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宮本武蔵 般若坂の決斗のmitakosamaのレビュー・感想・評価

宮本武蔵 般若坂の決斗(1962年製作の映画)
3.3
錦之介武蔵5部作の2作目。今作は槍の宝蔵院との絡みをクライマックスにしているが、今作の時点で吉岡道場も出てくる。

沢庵の教育により武芸者を目指すこととなった武蔵。その間に3年も待っていたお通さんを置いていくご無体ッぷり。
又八はお甲のヒモになり、お甲の妹朱美に吉岡清十郎がウツツをぬかす。本位田のオババは武蔵を追い果たし合いを挑み続ける。武蔵は少年・城太郎を弟子とする。
各々が微妙に絡み合う。

そんな中、武蔵は奈良の宝蔵院に。剛者の阿含は打ち破るが、宝蔵院の老僧・日観(月形龍之介)に戦わずして敗北感を覚える。畑を耕す老人に殺気を感じたが、その殺気は自分を反映したものだと諭される。

武蔵は村の屋敷の世話になるが、村では野盗化した浪人集団が暴れ回っている状態。自分らの仲間入りを断った武蔵に、浪人らは宝蔵院をけしかけ潰そうとする。

武蔵は般若坂で浪人・宝蔵院の待ち伏せに合うが、これは日観の策略。
武蔵を利用し、荒くれ者の浪人を一掃する作戦だったのだ。これには武蔵もご立腹。そりゃそーだ(笑)人に殺させておいて自分は死者を拝むって、確かに酷い。

チャンバラは猛々しく迫力あるが、理不尽な怒りENDが如何ともしがたい。
強敵たる宝蔵院胤舜もあまり絡まずに終わるもんな。

武蔵の旅は未だ未だ険しいものであるのだ。
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