本日4月26日は内田吐夢監督の生誕120周年記念日!
代表シリーズ「宮本武蔵」5部作の第二弾に当たる『般若坂の決斗』
(井上雄彦『バガボンド』でいう2~8巻に相当)
白鷺城(姫路城)天守閣の幽閉生活で3年もの間勉学に励み、
名も武蔵(たけぞう)から宮本武蔵(みやもとむさし)と改め、
いよいよ実地経験を積む修行の旅が始まる!
内田吐夢のダイナミックな明敏ショットが唸り、
中村錦之助が精神的にも肉体的にもグレードアップした武蔵を好演します。
世に出てまだまだ自身の未熟さを痛感しながらも、実直に美学を貫く錦ちゃんは何時にも増してイイ男。
見処は吉岡道場を経て、槍術で名を馳せた奈良の宝蔵院を舞台に雪崩れ込んでゆく大乱戦!
怒涛の迫力で武蔵が多勢に斬り込んでゆく姿は心底痺れます。
本作では武蔵心の師が沢庵坊主から日観師に移り、またひとつ大きな課題が託されて次回作『二刀流開眼』へ。
『バガボンド』でも高い人気を誇る胤舜戦は見られませんが、終盤スプラッター色強めの描写は自然と血がたぎります。
入江若葉のお通さんも安定の癒しキャラでほんわか。