シルク

彷徨いのシルクのネタバレレビュー・内容・結末

彷徨い(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます


何ともシュールな作品。

黒人差別中で育った彼女は、名前も子供も素性もぜーんぶ捨てて新しい街で白人の旦那様と結婚し子供も二人産み育て幸せな家族を築いていた。
髪はストレートなウィッグを被り、白人の女性の様に振る舞い、地域活動にも積極的に参加し、驚いたことに子供達が通う私立校の副校長までになって功績を上げていた。
でも、その必死さが痛々しく映ったね。

それでも全ては順調だった…あの日までは。

そして、過去から隠してた現実がやって来た!

《ゲットアウト》に似た不穏、不快な流れで音楽というか、効果音が更に無気味さを醸し出しスリラーっぽくイヤーな雰囲気に包まれザワザワした。

そして、ラストは、えっ?何で⁈
皆んなで逃げられたよね?!何で?ママ!
それまでは、生い立ち、人種差別や、以前のひどい旦那の事もあっただろうと
ほんの1ミリ母親にも同情しかけたが、いや!
最後そりゃないでしょ!!
ありえなーい!
私も残された家族と同じくポッカーンでした。

アーあ、又、繰り返し彷徨うのねー。
シルク

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