長期政権となった安倍晋三内閣とその後の自民党政権が、日本をどのように変化させてきたか、安倍元総理の狙いは何だったのか、何が彼を突き動かしていたのかを読み解くドキュメンタリー。
当然というかなんというか、全方位に忖度のないめちゃくちゃ踏み込んだ内容だったので、よく劇場公開できたなと思うし、知りたかった(が、知ったところで光が見えるわけではない)事実や真実の片鱗に触れることができた。
でもそれを知ったところで目の前に広がっているこのゆるやかに死に向かうような絶望的な光景は変わらないし、劇場から外に出たとき、何も変わらない平和“そうな”景色に「なんだこれ」って気持ちになった。
新宿ピカデリーでの公開がたぶん最終日?とかで、ほぼ満員。その客層が、ほとんど世代別投票率のグラフと同じような分布になってた気がして、皮肉に感じた。