SNSとネットのマーケティング戦略に広告代理店と連携してかなり力を入れていた事、演説の際はカンペがあって"ツカミ"もしっかり作ってもらっている、という冒頭だけでも観る価値があった。
文春が芸能人スキャンダルで稼ぎそのお金で政治的な切り込みができてるのと、テレビとSNSを使ってタレント的なイメージ戦略を仕掛けてたのは裏表な気がした。最も長く総理大臣を務めた事(これが正に劇中で言う所の"やってる感"の象徴)は、芸能ニュース的な価値観で支持が右往左往している(ように見える)日本の写し鏡なようにも感じた。市井の人たちは政治家をタレント的な「推す」「推さない」で一票を決めるものでは無いはずなのに。
安易な二項対立を突きつけられる事そのものにノーと返すにはどうしたらいいのか。