三体艦隊

妖怪の孫の三体艦隊のレビュー・感想・評価

妖怪の孫(2023年製作の映画)
3.7
印象に残ったシーンは、自称保守団体がリベラルに利さないために統一教会とやむなく手を結ぶというところ。何も信念ないんだね。天皇に敬意もない。信念あるなら天皇をサタンとする宗教と手を結ぶなんて有り得ない。
この団体は、三島由紀夫の写真を「憂国」の文字とともに飾って崇拝。こういう物語化本当に好きだよなー。漢らしい雰囲気出してるけど、大きな物語ないと耐えられない弱さがみえみえ。
「保守」って老練で現実見据えた大賢者のイメージがあるが、安部周辺は何かもう保守でもないんだよな。保守こそ怒っていいと思う。
左翼の悪いところは、リアリズムに著しく欠いていて、理想論ばかりというところだが、安倍政治は理想論もなく、リアリズムもない変質的な政権。
今の右翼(保守とは呼びたくない。保守は尊敬しているので。)は、漫画版家畜人ヤプーに出てきた日本人のおじさんの顔をして、立派な口髭を蓄えた犬のイメージ。
どこが愛国なのか全く分からない。犬おじさんが強いものには尻尾を振り、弱いものには威張りたいっていう思想よりも、性癖とかに近いことで動いてるのでは。
憲法で「国民」縛ったら、終わるね。リヴァイアサンが国民縛るなんて話聞いたことない。
保守/革新ー愛国/売国なんていう対立軸からもうとっくにずれてきている。経済もコロナ対策もうまくいかない。思想とかではなく普通に無能。

マスコミと野党が機能していないというところは、本当にその通りだと思う。こんな政権もっと早く終わらせられたはずだった。薩長出身のエリート意識が一連の行動原理だとするが、庶民と乖離しすぎてて、理解ができない。
世襲議員たちの、小うるさい下々を権力で統制したいという気持ちは分かった。ただ、能力がないのに上に立とうとするのは迷惑なだけだからやめて欲しい。
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