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妖怪の孫のArlecchinoのレビュー・感想・評価

妖怪の孫(2023年製作の映画)
4.5
ぜひ多くの人に安倍晋三の実像を知ってもらいたいです。

彼にとって憲法改正が悲願だったのは、祖父(岸信介)を超える「一番の総理」になりたかったからだという見解あり。慧眼です。特に高邁な思想があるわけじゃないんだ。彼にそんなものを求めても無駄か。明治憲法下で天皇の名のもとに国民を操り虐げることに味を占めた岸信介や吉田茂のような奴らの孫が、再びそれを取り戻そうとしている。それが今の改憲の原動力だ、という憲法学者が出ていました。恐ろしいことです。怒れ国民。

鈴木エイト氏も登場し、統一協会と自民党の関係もとても興味深くまとめられていました。教義がとても反日的なのになぜ協力し合っているのかというと、自民党はそんな教義にはあまり興味がない、というか統一協会を非常に軽く扱っていて(教義がどうだろうと大した奴らじゃないとなめている)、相互の利益になるときにコンビニ感覚で便利に使う団体の一つとしか思っていない。福田総務会長の「何が問題なのかわからない」はまさに自民党の人たちの感覚だろう、ということでした。

安倍晋三曰く「アベノミクスは結果はどうでもよくて「やってる感」が出せればいい」のだそうだ。やれやれ。

とにかく底の浅い軽薄な人物だったのですね。つまりそれが長期政権をとると日本はこうなっちゃう、って話だ。

「(この妖怪の孫の跋扈を招いたのは)マスコミと野党の機能不全である」と。マスコミと野党の猛省を求む。
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