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早射ちジョー 砂丘の決斗のスギノイチのレビュー・感想・評価

早射ちジョー 砂丘の決斗(1964年製作の映画)
3.5
タイトルからして『早射ち野郎』みたいな和製ウエスタンかと思いきや、比較的地に足の付いた潜入捜査ノワールだった。
(”マフィア団”だとか”ミスターX”だとかの呼称のダサさは置いといて)
日活の潜入捜査モノはいくつかあるが、これが一番面白かった。

潜入捜査官の宍戸錠が、恩人の死やリンチ・殺人への加担で苦悩するのが珍しい。
(プログラムピクチャーでは、いちいち主人公の内面的苦悩なんぞ描かないのが普通だ)
ところが終盤、敵が「俺たちとの対決に勝ったら逃してやる」とか言い出して、突如砂丘バトルが始まる。
ここから急激に大味な西部劇と化し、宍戸錠vs土方弘・変なカラテ外国人・川地民夫と連戦していく。
このまま残念な感じで終わるのか?と失望しかけたが、野川由美子と葉山良二が最後に魅せた。
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