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早射ちジョー 砂丘の決斗のjunのレビュー・感想・評価

早射ちジョー 砂丘の決斗(1964年製作の映画)
3.6
宍戸錠のアクション映画が無国籍風からハードボイルドに変化する過渡期の作品。ヒロインが清純な娘から成熟した裏社会の女性になってラブシーンがあったり全体的に乾いたシリアスなテイストになっている。とはいえまだ従来の日活アクションっぽい荒唐無稽さもあってかなり楽しめる一本。ところどころ007を意識したようなシーンがあって特に嵯峨善兵演じるボスに命令されジョーの目前でチャーリー陳が空手で机を割ってみせるシーンは「ゴールドフィンガー」でゲルト・フレーベ演じるゴールドフィンガーの命令でボンドの目前でオッドジョブが刃の付いた帽子で彫像の首を切断するシーンに似ている気がする。「ゴールドフィンガー」の英国公開が64年9月17日で本作の公開が64年10月14日ということなので微妙なところか。
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