爆裂BOX

クリスマス・ブラッディ・クリスマスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.8
クリスマスの夜、プログラムの異常でリコール対象となったロボサンタが暴走して殺戮を開始。レコード店で働くトリは、ロボサンタにつけ狙われて血みどろの戦いを繰り広げる…というストーリー。
「人間まがい」や「ヴェテラン」のジョー・ベゴス監督による殺人サンタ映画です。
玩具屋に飾られていたロボサンタが突如暴走して斧を手に人を襲い始め、執拗に付け狙われることになったトリはロボサンタと死闘を繰り広げるというシンプルな内容です。
前半は主人公トリがマッチングアプリで知り合った男とワンナイトラブしようと計画してて、トリに好意持ってる(と思われる)従業員のロビとのやり取りがメインで描かれてて、中々殺人ロボサンタと遭遇しません。退屈してつまらないと思う人多いと思いますが、個人的には何とかトリのワンナイトラブ計画阻止したいロビーと悪友的な感じありつつもロビーの事憎からず思ってるトリのやり取りは結構楽しく見れて飽きませんでした。音楽の話題とか、何故か続編映画の方が面白い!と力説するトリのしーんとか面白く見れました。
殺人ロボサンタの最初の殺人シーンはFPS視点で斧で体真っ二つにしたりしますが、一瞬で流血量も少ないですね。トリの妹夫婦の隣家の一家を血祭りにあげる所から斧で頭部粉砕したり棒目に突き刺したりと具体的なゴア描写出てきます。子供の肩に斧突き立てたりと子供にも容赦ないです。トリの家に襲撃かけて来てからは斧や銃で頭部粉砕などのゴア描写どんどん出てきます。アナログな特殊メイクで表現してる所も良いですね。
ロボサンタも最初は普通のサンタの格好で、トリたちもサンタコスの殺人鬼と思ってますが、ショットガンで撃たれたり攻撃受けるたびに表皮が剥がれてメカスケルトンな中身が露出してくる所は「ターミネーター」な感じで良いですね。ロボットだけど攻撃手段は主に斧と偶に銃という所も良いですね。ショットガンで何発撃たれても爆発させられてもしぶといタフさも良いですね。終盤で目からレーザー出すけど、トリに当たっても何ともなかったってことはレーザーポインターみたいな感じかな?
主人公のトリは最初尻軽でバカっぽそうな感じだけど、ロボサンタの殺人シーン見て即「警察に電話」と言ったり、寝てた妹夫婦たたき起こして逃げる準備させたりと結構冷静な判断力で行動してましたね。血まみれで野奮闘具合はまさにファイナルガールという感じ。
主人公がロボサンタと遭遇してからは、駆けつけた警官が血祭りにあげられたり救急車で警察署の前のパトカーに突っ込んで来たり、走る救急車内でのロボサンタとの攻防や爆発もありとドンドンテンション高く盛り上がってきます。
クライマックスでのトリとの対決も、ほぼメカスケルトンむき出しになりながらどんな攻撃喰らって倒れて終わったと思っても立ち上がって執拗に襲ってくる所は正しく「ターミネーター」そのものでした。
何故ロボサンタが暴走したのかや主人公を執拗に付け狙う理由等ガン無視で主人公とロボサンタの戦いに焦点を当てて満喫できる快作でした。