さとる

人形たち~Dear Dollsのさとるのレビュー・感想・評価

人形たち~Dear Dolls(2023年製作の映画)
4.0
監督4名のオムニバス映画。
ミニシアターのレイトショー公開なので、8割以上は関係者の知り合いだと思います。
自主映画としては、前衛的な作風は面白いかもですが。
一般映画としては、芝居の演出に不足があります。
冒頭の鳥のお面を被って、痴漢を撃退するシーンは、戯画化されてますが。あんな仮面を被った人がいたら、電車に乗っている他の人も動揺すると思います。
「怒れる人形」は、飯田まさとの芝居が下手でした。たぶん海上監督が不倫などの危険な恋を経験してないので、不自然な不倫の描き方になるのでしょうね。実際の不倫を迫る男は優しくて詐欺師のように心を弄ぶけど、女もどこか愛しているから離れられないのがリアルだと思います。
最後のプロデューサーの福島拓哉も出演していた「オンナのカタチ」も、私的な実験映画で。学生が映画を作り始めた時に、遊びで作るような感じで、レイトショーのレベルなら良いですが。一般の映画館での興行になると、監督を知らない人からすると、飽きられます。
レイトショーで観に行ったので、関係者はそれなりに入ってましたが。
もっと芝居のレベルを上げないと、キャスト、監督の知合いでない一般の客には厳しいかな。
私は関係者だらけの映画だったので、4点を入れました。
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