「シュリ」（1999）と「ホワイトアウト」（2000）のスタッフが協力した日韓合作映画。カリスマ俳優として知られるチェ・ミンスと人気グループTOKIOの長瀬智也が共演する刑事アクションで監督は日本人の長澤雅彦。長瀬以外は全員が韓国人俳優、全編韓国ロケということで話題となったが、和風テイストでいまひとつパンチに欠けるキムチ鍋といった感じで、純粋な韓国映画の魅力からは程遠い作品である。とは言え、骨太な刑事部長を演じるチェ・ミンスはタフガイと呼ばれるに相応しい活躍を見せてくれるので何とも皮肉なものである。もし、この作品が100％韓国映画ならチェ・ミンスは最後に銃弾に倒れるかもしれない（笑）爽やかに終わるラストは後味すっきりで良いが、折角スケール感ある映画なのに派手で重厚なアクション・シーンが無いのは残念である。
07/06/01
