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コペンハーゲン・カウボーイ: ナイトコール・ウィズ・ニコラス・ウィンディング・レフンの666のレビュー・感想・評価

3.8
レフンのドラマ『コペンハーゲンカウボーイ』のメイキングドキュメンタリー。

『コペンハーゲンカウボーイ』を観た後にコレを見れるとだいぶ整理が出来る、
ミウの衣装が気になっていたから解説があって嬉しい、
あのお洒落な音楽を作っている人が普通の酒場にいそうなオジサンだった衝撃、
この世界観を撮れるのはこのお方しかいませんな。最高。

レフンのドキュメンタリーは『プッシャー2.3』の時のと、『オンリーゴッド』の時のを観ているけれど、この2作品はレフンの制作中にめちゃくちゃ思い悩む様子があからさまに映されていて、この思い悩むレフンが芸術家爆発していて、とても好きでニヤニヤして見た。

しかし『コペンハーゲンカウボーイ』のドキュメンタリーはと言うと…
レフンが自信たっぷりと足を組んで座り、満足気の表情で作品を語るのです!!
(「良かったね…」と思う気持ちと、永遠に思い悩むレフンを見たかった気持ちと混在)

女性に囲まれた家族というのがとても影響しているのか、ネオンデーモンくらいからより世界観が固まってきているというか、レフンが苦しみ少なく羽ばたいて表現出来ている感じがしていたのだけど、このレフンの満足気な表情をみたら(やはり‼︎)と思ってしまう。
(しかし裏でめちゃ思い悩んでるかもしれない、勝手な想像)

この最近の世界観も勿論好きなのだけど、思い悩みまくっておかしくなってるみたいな状況で生まれたであろう、レフンが納得いってるんだか分からない不完全さ?みたいなのを感じる中盤の作品達の方が個人的にはゾワゾワするのです。(オンリーゴッドとか、ブロンソンとか)
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