スワット

サウンド・オブ・サイレンスのスワットのレビュー・感想・評価

2.2
2024年劇場鑑賞13本目 字幕鑑賞
2018年頃にイタリアを拠点として設立された「T3」という映画制作会社が「XYZ Films」とタッグを組み制作された欧州産ホラー映画。
監督はアレッサンドロ・アントナチ他2名で作られた様です。

どうやら歌手を目指しているエマ(ペネロペ・サンギオルジ)の元に父親が入院した報せが入り、恋人のセバ(ロッコ・マラッツィタ)と共に両親のいるイタリアへ帰省した際に実家で起こったサスペンスホラー映画。

「クワイエット・プレイス」よろしくな物音を立ててはいけない設定、無音を貫くシーン多数だが、大きく違うのは今回の元凶は物に宿る怨霊であること。
この仕掛けは日本人の自分達にとっては馴染み深いのでは?古臭いラジオというところも何か気味悪くて良かった。

ただこの映画自体あんまり怖くない!序盤の何も分からない状況は気味悪く、ホラー苦手人間の自分は目を背けてしまいそうだったが、タネが分かると怒涛のジャンプスケアとモタモタしているエマと幽霊のやり合いに飽きてしまった。
ロケーションもずっと深夜の家の中なので、斬新な映像や驚きは特にない。かと言って防音室の攻防もそんなセンスを感じられず。特にエマとともに上下左右変わっていくカメラ画角がとにかく合ってない。この映画の特徴は音ではなかったのか?、画面がうるさいなぁと気が散ってしまう。ピークは序盤だった作品に右肩下がり。

後この体験を経て一皮剥けたかの様なエマのエピローグだったが、どこにその要素が関わり合っていたのかよく分からん!
無理くりエマの成長譚にしなくてもいいのにと残念。
色々やりたい事が合ったのだろうが、全ての要素が乱反射しており、観る側にはあまり伝わって来なかった。

自転車盗んで、ラジオ売った男が1番怖かったです。
スワット

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