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SCRAPPER/スクラッパーのsonozyのネタバレレビュー・内容・結末

SCRAPPER/スクラッパー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロンドンの郊外。母ヴィッキーを病気で亡くし一人になってしまった12歳の少女ジョージー(ローラ・キャンベル)。
ソーシャルサービスには叔父のウィンストン・チャーチル(笑)と暮らしていると嘘をつき、学校も行かずに、唯一の友人アリ君と自転車を盗んでは解体や再塗装をしてゼフという女性の店で買い取ってもらい日銭を稼いでいた。

母の死の悲しみを乗り越えるため、鍵をかけた秘密の部屋で「悲しみの5段階」モデルのステップに取り組んだり、拾い集めたガラクタのパーツであるものを作っていたり、スマホに保存されている母の動画を見て涙したり。

そんなある日、突然ジェイソンと名乗る男(ハリス・ディキンソン)が塀を乗り越えて家にやって来るなり「君の父親だ」と告げる。
父親の存在を知らないジョージーは不審人物ではないかと怪しみアリと共に追い出そうとするが、ジェイソンはヴィッキーの死を知りスペインからやって来たと、ジョージーと暮らし始めるのだが・・・

あらすじに、SCRAPPER = “閉ざした心を〈解体〉しながら〈闘う〉人”とありますが、ジョージーが盗んだ自転車を解体したり、スクラップであるものを作っていたりというのもありますね。

12年間、父親としての責任から逃れてきたジェイソンと、日々盗難生活の非行少女となっていたジョージー。
2人のキャスティングがgood

途中、スクエア画角で、同級生女子グループ、学校の担任、ソーシャルサービスの二人(この男性が面白いw)、盗難自転車を買取るゼフ、3人のクールに決めた黒人ボーイズといった人たちが、ジョージーについて語る映像が挿入されるのも好き。
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