矢吹

自分革命映画闘争の矢吹のレビュー・感想・評価

自分革命映画闘争(2023年製作の映画)
4.2
石井岳龍さん、戦闘可能おじさん
ヤバジジイの目だな。日本の。
岡本太郎とか、芥正彦とか、
まじで自分革命を人生かけてやってきた男の、
歴史を正しく重ねた、彫刻の目。
久々に見たぜ。まじで羨ましい。
生き残りだと思わなきゃいけないタイプの老いぼれ。

そして、ガチじゃん。
これ、映画闘争じゃん。
40回ぐらい終わったと思った。
いや、終わってください。と思いました。
久々、思考の洪水で頭痛くなるタイプ。
めっちゃ疲れた。
極小こそ極大メソッド
メタ認知。
パノプティコン。
私を監視するのは、誰。
私が監視すべきは、誰だろう。

石井岳龍が、逃走。行方を探しながら学生それぞれが彼のワークショップを振り返りつつ、徐々に、革命と闘争への準備を整えていくっていう。
物語なんですけど、
ワークショップ面白すぎて、物語半ばどうでも良くてですね。
何度も言うし、
何度もね、まじで早く終われと思いました。
授業の講義の感触と大事なところになりうる言葉をね、ガッツリ見れるって言う、好奇心そそり映画なのでございまして、
プンクトゥムとかも入って
岳龍流の世界との対峙のスタンスを教えてもらえる。お得すぎる。

世の中の謎は終わらない。
スマホじゃ調べらんないのかね。
諦めたら創作は終わり
彼は0、から、いつもやってきた。らしい。
確かに、あの情熱と、グループショットいちいちの、やはり美しさって、完全にこだわった人間であるってことやもんね。
時代は変わる。
世の中は完全に、ディストピアに向かってるだろうなと、思っちゃうじゃん。どの時代もね。
黄金時代症候群とは別でさ、例えば、未来の話を聞くと、え、人間として頭おかしいじゃんってなるでしょ。いわばSFにもなるわけだな、それ。
ほんの二、三十年前に、人間はみんな、電車の中で、スマートフォンという箱に夢中で過ごしている。みたいな景色も、絶対気味悪がるじゃん。

あと、世界の滅亡はもう来ないと、そんな不安はないと思うと、なんて素晴らしい世界だとも思うけど、恋の数だけ、普通に世界は終わるんだよな。これはまたな、人間だからで。
これはまたな、全然映画関係ないかも。

3万年前の暗闇から、ずっと、今の暗闇は繋がってる。
洞窟、防空壕、目を開けたまま向かい合う暗闇の話。箱男。やはり、耳が、目よりも感覚的に優れているという話と、
映画。
光、物語の元素はそこらに散らばってる。
命の明滅。
掴み取るものは、振動。
やはり、全ての空気の振動。
この体の境界線の感覚が、大切なのだ。
と確信しました。

これが、人類、反撃の、演技指導。

らいく、あ、はりけーーーん!!

おんなのこのダンス、最高です。
矢吹

矢吹