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自分革命映画闘争の作品紹介

自分革命映画闘争のあらすじ

神戸芸工大映画コース教授でありながら、自らの思想「自分革命映画闘争ワーク」の実践に駆られ狂的状態に陥り、突然失踪してしまう石井岳龍。彼が残した「個の想像力や認識の拡張、意志の強化を目指す内意識革命の為のワークテキスト」の扱いに、大学同僚の武田助教、助手谷本は困惑。葛藤後、任意の学生とワークの実践を試みる選択をし、同時に武田は失踪した石井の影を追い、やがてそれは謎の洞窟探検にまで至ることになる。学生たちはそれぞれが選択したテキストの実践をすることによって、まるで映画の中のような拡大した想像力と意識拡張の迷宮世界に迷いこむのだが…。

自分革命映画闘争の監督

原題
製作年
2023年
製作国
日本
上映時間
165分

『自分革命映画闘争』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 神戸芸術工科大学のキャンパスは何やら物騒だ。学生たちは次々に吸い寄せられるようにある教室へと向かう。狂った男の籠城する教室へ。彼らが目にするのは、神戸芸工大映画コース教授石井岳龍の半狂乱に陥った錯乱した姿だ。まるで『SHUFFLE』のように銃口を口にくわえた石井は次の瞬間、生徒たちに拳銃を向ける。これは『高校大パニック』の教師と生徒とが入れ違いではないか?そう思う矢先に彼は窓から飛び降り、唐突に走り始める。大学教授として、自ら掲げる自分革命映画闘争ワークの実践に駆られ、生徒たちに教える一方で狂的状態に陥り、突如失踪してしまう。これは困ったことになった。大学の同僚の武田助教や助手の谷本は、彼が残した『個の想像力や認識の拡張、意志の強化を目指す内意識革命の為のワークテキスト』を振り返り、彼の思想の断片を拾い集める。生徒たちにもインターネット上のファイルを拾い集めさせながら、失踪の理由を探らんとする。いったいこれは今、我々は何をスクリーンで見せられているのだろうか?監督兼主演の石井岳龍は忽然どこかに消えた。プロの俳優ではなく、神戸芸工大映画コース周辺の人々が彼の追及を始める。教え子たちは思い思いに自分革命映画闘争ワークに取り掛かり始める。

 今作は石井岳龍からのこの度退任が決まった神戸芸工大映画コースへの細やかなプレゼントなのだが、いやぁしかしとんでもない映画である。観客は何の思い入れもない学生たちのクローズ・アップや棒読み演技を延々と見せられるのだから。突如ミュージカル風にみんなでラップしたかと思えば、各々が監督についての印象を語り出す。純度が高いのか低いのかさっぱりわからない。その上フレームの中に突如登場する大きな文字は庵野秀明みたいだ。『シン・ウルトラマン』は庵野ではなく石井が監督すべきではなかったか?一方、武田は失踪した石井の影を追い、やがて謎の洞窟探検にまで至る。暗闇の中に光を探し求める姿は『エンジェル・ダスト』の冒頭そのものだ。幽閉された個人の意識と暗闇の孤独。映画を照らす光と影のような根源的な世界。石井の見つめる映画とは、心理学的な自己探求でもある。ひたすら自己の内面を見つめ、自傷と治癒とを繰り返しながら最終的に解脱する。そう言えば『エンジェル・ダスト』のロケ地は、あのオウム真理教の教団施設があった上九一色村ではなかったか?メタ認知による自分探求はインナートリップの彼方から内なる自分を見つめることに等しい。

 「監視される側」かしばしば「監視する側」に回るという肥大化するシステムの欺瞞はフーコーの引用で(この教育テレビ風の説明がバカっぽさに拍車を掛ける)、一通り説明が終わる段になると石井監督は満を持して安部公房の「箱男」を登場させる。ご家族から映画化権を買い取り、ロケ先であるドイツに飛び立ちながら撮影初日に製作費の工面がままならず、あえなく頓挫した安部公房の「箱男」の物語のさわりを石井は巧妙にメタ・フィクションの中に忍ばせる。ある意味監督にとってもこれまでの自身のキャリアの総括と次なる未来への探求の始まりと見た。そこに神戸芸工大映画コースのスタッフたちの力が結集し、コロナ禍で撮影がままならない時期を乗り越えて、足かけ3年かけて完成を迎えた。後半の「スタート」の掛け声の無限地獄のようなループと、スクリーンに刻まれる学生たちの苦悩や足取り。そして巧妙に不在となる石井監督の茫漠たる足取りは劇画的に感動的だが、正直言って165分も我々はいったい何を見せられているのかという思いは拭えなかった。石井岳龍版『8 1/2』か『TAKESHIS'』だと思えばわかりやすい。石井監督には死ぬまでに安部公房の『箱男』の映像化だけは完遂して欲しい。
菩薩

菩薩の感想・評価

-
まぁそもそもが私の様な一介の映画好きおじさん如きを観客にする事を意図して創られた映画では無いだろうから何かコメントする立場にも無いけれど、一応会員料金1200円と165分の時間を費やした身から言わせて頂くのであれば「何やってんの」以上でも以下でもないですよ、引用がどうとか言う気も起きず。思い出作りもコロナ禍で溜まった鬱憤の放出も大いに結構ですけど、もう少し観客の存在を想定するって事も教えて頂ければ幸いです。きっと美学校生なんだろうって若い子もちらほらいたので、そう言った子達には何か響き受け取れるものがあり、それがひいては私の様な一回の映画好きおじさんにも還元される日が来る事を願っております。はぁ…。
教授

教授の感想・評価

-
近年の「映画作家たちの遺言」めいた、あるいは映画という表現の「晩年」を見据えた作家の「集大成」的な一本を、まさか石井岳龍監督も、彼なりのやり方で撮ることになるとは、という驚き。

今後のフィルモグラフィがどう変遷していくかは未来のことなのでわからないが、少なくとも本作は徹頭徹尾、最も好き放題にやり散らかしている映画であることには変わりはない。

石井監督の作品は、作品の出来不出来に関わらず僕自身の血や肉になっているので、あまり言いたくはないのだが、映画自体を「面白く」見せることに対しては「上手」な監督ではないと思う。
これは常々これまでのレビューでも書いてきたことだが、ディテールやテーマはむしろ俗っぽい。

その俗っぽさが俗っぽいまま出てしまうと途端に退屈になる。
約3時間弱の長尺の本作は、特に明解なストーリーもない中で展開される上に、いわゆるプロの俳優は誰一人出ていないので、それは極端に露呈してくる。

これは石井監督が17年間、教授として在籍した「神戸芸工大映画コース」の関係者だけでスタッフもキャストも兼任しての「壮大な」自主映画という性質を持っていて、それもまた「壮大さ」においてデビュー当時の石井監督のルーツ的なものに接続もしている。
ただし、例えば「狂い咲きサンダーロード」の頃とは違い、さまざまな作品を撮り、外部への破壊衝動だけでなく内的なスピリチュアル、オカルト、SF的な要素も全部ごった煮的に投入されている。

正直に言えば…そんな作品がめちゃくちゃになることはあっても、普通に考えて面白くなることはない。
そして例に漏れず、本作は「面白さ」におおいては相変わらず大失敗なのだが、そもそもの部分で「面白さ」の質が違い過ぎる。

本作を観てより感じるのは「映画」が映画のための「目的」ではなく、常に「手段」として個人的な情動を優先し、個人がキャッチできる「世界」や「社会」を映し出そうとすることを優先していること。
そのための「チープさ」に対しては、何の恥じらいも衒いもない、という突き抜け方は相変わらず。

「Like a Rolling Stone」や「Like a Hurricane」というテロップもそうだし、ダメ押しで「Break on the through」と出てきた時には「もうダメだ」という思いと「やり切った」という両方の思いが去来する。
あまりに形骸化した前時代的なロックフレーズを堂々と標榜している「ダサさ」は否めない。しかし一方で今も尚、石井監督の作品の影響が自分の核心から抜けきれないのと同じように石井監督にもこれらのロック的指針というのが生き続けているというどうしようもなさでもある。

何とも手のつけられない映画であるが、何よりも66歳の大ベテラン監督が、当時とまったく同じか、むしろそれ以上の熱量で「自主映画」らしい味わいと攻めっぷりをもって自分語りをやってのけていることは、個人的には賞賛したい。
多くの人が「どうせ面白くないと言うんだろうな」と思うけれど、それ故に僕にとっては大事な作品になったことは事実。

追記:
「爆裂都市」でロックに目覚め「水の中の八月」で映画の凄さを思い知った小僧だった自分が40代も半ばになり、初期衝動も畏れもなくして本作を「偉そうに」評していることの恥ずかしさの方が勝っている感情がある。
ただその「偉そうに」語ることが僕の現在地であり、しかし内実はその「ロック小僧」や「映画少年」を延命させながら生きている点で、石井聰亙、ならびに石井岳龍監督に頭が上がらない。

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