メル・ギブソン初監督作はよきヒューマンドラマだった。偏見を乗り越え、時を経てなお繋がる絆。
心を閉ざした孤独な元教師と一人の少年が出会ったことにより交流がはじまる。複雑な家庭で育った少年チャーリーだがマクラウドが元教師と知り勉強を教えてほしいと願い出たから。
最初は単なる興味かもしくは仲間や父親代わりが欲しかったのかも。マクラウドは自分の姿を見ても変わらず接してくるチャーリーはきちんと向き合おうと思ったんだろう。
子供ならではのピュアゆえな残酷な言動ってたまにあるんだけど、ここではチャーリー少年は興味持ちつつ一応の最低限の敬意は払っているように見える。
単純に善き交流なのに、過去の出来事と容姿から偏見の目で見られ、その偏見からあることないこと噂され…。
もう一度その「人となり」を見てみよう、人間そのものを見てみよう。そんな基本的なことが実はできないことがよくあるものだ。
それをチャーリー少年を通して実行してみせた。
マクラウドもそれに応えた。
こんな先生に出会えてきっと一生思い出に残ることだろう。
ラストシーンとてもよかった。
メル・ギブソン監督作、この後ブレイブハート、パッション、アポカリプトと続くんだもんなぁ。