このレビューはネタバレを含みます
悠々自適、自由奔放に見えて実は器用貧乏で愛に乏しいミソ
環境に恵まれ何不自由ないが思慮深く物怖じしてしまうハウン
対照的な主人公二人の、お互い自分が持っていないモノを持っている相手に対しての憧れを抱いたその眼差しや表情がもの凄くリアルだった
成長や環境とともに少しずつ関係性がズレてくる女友達のあの感じが、とても美しく繊細に描かれていたと思う
「誰よりも深く愛しているのに、どうしてこうなったの」と二人がぶつかるシーンで号泣
自分が本当に好きなモノに対して
「趣味でいいんじゃない?」とか
「君が持っているのは技術で“才能”じゃない」って言われるのも刺さりすぎて痛かった…
対照的な二人の性格を一貫して「絵」で表現しているところや、二人の出会いから別れまでの16年という期間をオンマの生涯で表現しているところも乙でした
性別や年齢、趣味や性格に関係なく、
何か心の奥底で繋がっているその関係こそがまさに『ソウルメイト』というタイトルに相応しいな、と映画を見終わったあとに思った