これは見てよかった。
爽やかに流れていく時間に身を任せ、心に残った苦い気持ちを愛でながら劇場の外で思い切り息を吸った。
キャラクターたちがとても魅力的で、もっと彼女たちを観ていたいと思わされた。なんと言ってもキム・ダミ。『ザ・ウィッチ』の時も彼女の求心力に圧倒されたが、今作でさらに彼女のことを好きになった。
なんですかこの人。愛嬌完ストしてませんか。うろうろ動き回って、笑ったりたまに真顔になったり、もうずっと見ていられる。本当に表情豊かだ。比べているわけではないが、どこかエマ・ストーンのような無邪気で快活な魅力も感じる。
やはり生身の人間が画面の中で動く実写映画である以上、映る人そのものの人を引き込む力はとてつもなく大事だなと改めて思わされた。
