涙をこらえることが難しかった この現実を見つめることが、こんなにも苦しいなんて思わなかった ただただ、やるせない気持ちになった
脱北の一部始終を追うだけじゃなくて、北朝鮮の実態を写した生々しい映像も合間に流れる。北朝鮮の内部で何が起きているのかを見つめることができる点で、本当に貴重なドキュメンタリーだと思う。
自分は、原貫太さんのおかげでアフリカを中心に世界の人権問題を知ることができて、エシカル消費やフェアトレードに留まらない国際協力をしてみたいと思えるようになった。そういう世界の不条理を知っても耐えられていたのは、アフリカを中心に現地で人道支援を行っている方々がいたからなんだと、本作を観て気づいた。
北朝鮮は隔離されているので、現地で人道支援を行っている方はいないと思う。それが本当に苦しかった。救いがないというか…。脱北を前提とした支援では2500万人以上の国民の生活は一向に好転しないという現実。国際社会は北朝鮮に対して何もできないのだろうか…。ただただ無力感が襲ってくる。
