雑感レビュー
・鴨緑江越えた後、陸路を南下してタイ行きのルートを取るというのは驚いた。昔観た映画で朝鮮族の人たちを韓国に密入国させる闇ビジネスとかあったんでそういうコースかと思ってたが、最早使えなくなってるのか?
・老人と子供を含む一家五人の逃避行、息子を脱北させようとしている母親のストーリー、1997年に脱北した活動家イ・ヒョンソが当時の北朝鮮での生活を語るくだり、の3つが本作の主軸となっているが、これらの切り替えのリズムがどうもよろしくない。ヒョンソの語りは他の二つの話に適宜声だけを被せるようにした方がスムーズだったのでは?
・韓国までたどり着けた人たちには公的支援があるのか、かなり広いマンションに住んでる。勿論命からがら、あんな距離を山越えジャングル越えて逃げてきたんだから当然ではあるが、そこにはプロパガンダ的意味合いもあるんかな?
・北朝鮮で教えられている金日成の「伝説」の数々が聖書からパクってきたものだという話(なので聖書の所持は重罪)には笑いを禁じ得なかった。