すGO

ビヨンド・ユートピア 脱北のすGOのレビュー・感想・評価

4.0
北朝鮮の過酷な現状と息詰まる逃避行という建付けだが、5w1Hについて、観る側はもう少し考えた方が良いと思う。最大の問題は、登場人物の実在性だ。脱北者や、その協力者を顔出しすることのリスクを考えれば、制作者が事実関係を隠し、操作することがあってもおかしくはない。登場人物の全てが俳優による演技である可能性まで考えてから、この作品を評価しましょうということ。AとBとCという事実があり、監督がそれを繋ぎ合わせてDという新たな物語を再構成した時、それをドキュメンタリーの呼ぶのかどうか、フェイクといって非難するのかどうか。僕には現実を照射する優れた表現形式に思えた。
すGO

すGO