六四二

ビヨンド・ユートピア 脱北の六四二のレビュー・感想・評価

4.0
2008年韓国映画クロッシングで、恐怖で国民を支配し国民を私物化する異常な政体に強い怒りを感じ、創作の態なればこそ描けるのだと感じた。
ドキュメンタリーである本作では、事実の記録として首領様のユートピアから命を懸けて逃れてくる人々が描かれる。自分と同じような顔をした人達がすぐ近くの「北朝鮮」と呼ばれる場所で存在する現実の映像はたいへんショッキングである。そして、脱北に失敗した息子を、電話の向こうで失おうとしている母の悲痛な姿は創作ではない「現実」。今すぐ何とかしないといけないと強く思うが、私は何をどうすればよいかわからない。
六四二

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