北朝鮮人の生活と脱北の実情が当事者の目線で映し出され、何が起こっているのか本当の意味で理解し、感じられる、万人が観るべき義務教育的作品。
強い情熱がなければどうにもできないが、情熱だけではどうにもできない脱北の現実、その目で外の世界を見るまでは簡単には否定できない(否定したくない)までにこびりついた北朝鮮のプロパガンダ、それらを同じ世界にある現実のものとして強く印象づけられました。
さらにはミクロの実情をただ単に映して悲観するだけでなく、マクロの視点を持って韓国併合からの歴史と地続きで語り、事態を引き起こした要因を幅広く示唆していたのが、歴史を繰り返さないための深い理解を促していて、意義深かったです。
