抹茶マラカス

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

4.8
NHKのドキュランド、というドキュメンタリー放送企画にて前後編に分けて放送。
ウクライナのマウリポリにロシア軍が侵攻し、各国の記者が退避していく中で残ったAP通信の記者が撮影した映像で描かれるあまりにもすぎる市街地がそのまま戦場になっていく絶望がそのまま、本当にそのまま映し出されている。ちょっと絵の力が強すぎて言葉が出ないし、評価という軸も違うにしても見ておきたい一作だと思う。
その中で、市井の人々がこの記者に対して伝えてくれと語りかけ、遺体を見せ、思いを告げる。インターネットの遮断された街で、本社にこの映像を届けるために通信ができる場所に危険を伴っても移動することに警官は付き添ってくれた。彼らにとって知ってもらうことが希望であり、僕らにとって知ることが武器なのだ。
いやしかし、例えば本作で描かれたような病院が爆撃されるなど、同じようなことがガザで起きているかと思うと…人類の愚かさ…