たむ

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のたむのレビュー・感想・評価

4.5
アカデミー賞受賞式で本作の監督は「この映画が作られなければ良かった」とスピーチしました。
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したロシアのウクライナ侵攻直後の20日間の記録映画です。
ファーストシーンから恐ろしさ、緊張感が途切れることはなく、本作は20日間を95分に編集したこの世の地獄ですが、この状況はウクライナで2年以上続いていること。
最前線近くの救急病院を主な取材場所としており、死が隣り合わせにある中での記録です。
最初に引用した監督のスピーチに同意する、世界で埋もれてしまいかねない、市井の人々の記録は直視しなければならない真実です。
本作はドキュメンタリー映画史上に残る作品というレベルを遥かに超えて、世界映画史上に残り続けなければならない映画です。
人類に戦争の恐ろしさを伝え続ける映画として、最重要な作品ですね。
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