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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のいいんちょのレビュー・感想・評価

4.2
ウクライナ侵攻最初の標的となった港湾都市の20日間を、現地に留まりAP通信記者が撮り続けた誇張でなく本当に命懸けの映像。ロシアの声明と裏腹に無垢な市民が次々犠牲になっていく様を容赦なく告発する。今ここで死ぬかもしれない被写体、撮影者の逼迫感がヒシヒシ伝わる。

印象的なシーン、言葉の連続。戦況が悪化、物資が不足する中で、破壊された商店では市民たちの略奪が始まってしまう。そこで紹介される医師の言葉。「戦争はX線のようなもの。人の内部を映す。善人は善きことを、悪人は悪に手を染めてしまう」は、上手いこと言ってんじゃないよ。
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