正直にいうと、こういうニュースから目を背けていた。それでも入ってくる情報は、彼らの命をかけた仕事だったのかと思うと、ジャーナリズムの大切さがわかる。
2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻。戦争が始まった。そのタイミングでAP通信取材班が、マリウポリに入る。それから脱出するまでの20日間。
戦争って、戦いじゃない。狙われて撃たれるだけ。市民を。病院も。惨状がすごい。
その映像を“フェイク”というロシア側。
撮影している彼らにも家族がいる。それを想いながら、よく続けられたよな。その精神に感動する。
この現状。ウクライナ市民に対しても、「X線と同じ。人間を透かして見せる」は印象的言葉だった。盗みをする人たち。混乱している。
情報がないということにもつながるのか。誰が攻撃しているのかわかっていない。
産まれたばかりの泣かない赤ちゃんをたたくシーンは、スクリーンを凝視できなかった。そして泣きはじめた安堵。それもつかの間、爆撃の音。ドキュメンタリーだから余計に命の保証がない緊張感があった。
嵐の前の静けさってよくいうが、「戦争は静寂から始まる」は、覚えておこうと思う。