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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のりのレビュー・感想・評価

5.0
普段Filmarksのスコアはなんとなくつけてるけど、この作品に関しては、みんな観てくださいという気持ちがあります。


卑劣なロシア軍の攻撃に消耗していくマリウポリの人たち、その中で自分の仕事を全うし続ける医師や警官や兵士。



2022年5月にロシアにより制圧を宣言されたマリウポリは、その後ロシア化が進行し、道路標識はウクライナ語からロシア語に、残った市民はロシアのパスポート取得が求められると読んだ。本編内、マリウポリ市民の「ウクライナ人として生きたい」という発言が楔として胸に残ります。


2024年5月もウクライナへの軍事侵攻は続いているのかと考えるとぐったり。










監督(AP通信のウクライナ人記者)から劇場公開に寄せた声明文があります。

https://fansvoice.jp/2024/04/26/20-days-in-mariupol-statement/


我々が脱出した後、ロシア軍が数百人もの人々が避難所にしていた劇場を空爆したときに、生存者について取材し、瓦礫の山の下に何時間も閉じ込められる経験とはどのようなものかを直接尋ねるにはどこへ行けば良いのか、私は正確に指し示す事ができます。私はその劇場のことも、その周囲の破壊された家屋のことも知っています。私は、劇場の瓦礫の下に閉じ込められている人々を知っているのです。そして日曜日、約400人が避難していたマリウポリの芸術学校をロシアが爆撃したと、ウクライナ当局が発表しました。しかし、そこに行って撮影することは、私にはもうできないのです。
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