ダイゴロウ

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間のダイゴロウのレビュー・感想・評価

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映画館にて鑑賞。

ロシアのウクライナ侵攻により、マリウポリがロシアの占領下に堕ちるまでの惨状を記録したドキュメンタリー。

フィクション映画で描かれる戦争と比較して、余りにも生々しくて、信じられないほど苦しい映像の数々…。
日本に住んでいるとどうしたって平和ボケしてくるけど、現実に起こっていることとして、目を背けてはならないと思う。
途中、ウクライナ兵がロシア兵を撃ったようなシーンが出てくるが、ロシア軍の報復が怖くて、正直やめて欲しいと思ってしまった。しかし、ウクライナ国民もロシアに占領されたくないという意志を持っているし、民間人が現に攻撃されている中でウクライナ軍も対抗していく以外に道はない…こういったやられたらやり返さなければ行けない状況こそが戦争の恐ろしさだと思う。
仮に戦争に用いる武力を完全に放棄して降伏した場合、民間人に被害は生じなかっただろうか?一方、ロシアの占領下に無傷で堕ちた都市を取り戻すのに、国際的な協力がどの程度役に立つだろうか…?

日本において、本作を見れるシアターが限定的である点に多少の不安を感じてしまった…。