三日連続ピザ

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間の三日連続ピザのレビュー・感想・評価

5.0
全人類見たほうがいい。
戦争は爆撃からはじまるのではなく、静寂から始まるということがよく分かる。

為政者がそれらしい理由で戦争を起こしたその先、普通の人たちがどんな犠牲にあっているのか、目を背けたくなるような悲劇が起こっている。
記者がマリウポリに到着した時、彼は一般人は攻撃対象じゃないと街のおばちゃんに話をした。その数日後、防空壕の中でおばちゃんと再開し、記者も共に空爆に怯えながら過ごすことになる。

病院には、サッカーをしていた男の子、18ヶ月の赤ちゃん、妊婦など、戦争とは何ら関係のない人たちが傷つき運ばれてきて、多くがカメラの前で亡くなっていく。

病院にも空爆があり、その様子を記者は命がけでカメラに収めるが、ロシアはそれをフェイクニュースと報道する。

土埃も付かないオフィスで決定された戦争は、私たちのように普通の日常を送っていた人たちの生活をぶち壊す。

記者が足止めをくらって数日で、気がついたら自分のいた場所が敵陣になっていたシーンが印象的だった。静寂からはじまる戦争は一方的な破壊でしかないことがよく分かる。
三日連続ピザ

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