安全な場所で、快適なソファで、アイスラテを飲みながら、この映像を見ている自分がいかに幸せか、無知であるかを思い知らされた。そして苦しかった。
思い出そうとするだけで、体が震えて涙が出そうになる。
これが現実で起こっていること、文字では伝わらないし、これを見たからといって知った気になるのも違うんだと思う。私は当事者ではないし、目の前でみたわけでもないし、正直身の安全を感じて安心までしてしまっている。他人事なんだとおもう。
これを書いている私は無知で無力です。でも、関心と無関心の間には大きな違いがあるのではないか。この映像をみて、明日から私に何ができるか、正直いって、これまでと何ら変わりはないかもしれない。それでも、この映像が私の目へ耳へ届いたこと自体に意味を見出したい。
序盤から涙が止まらなかった。恐怖とか怒りとかそんな感情を超越したものが、私の小さな器から溢れ出たきがする。
記者の映像がここに届いたこと、私がこのドキュメンタリーをみたこと、このレビューを書いたこと、そしてこのレビューを読んだ人がこのドキュメンタリーをみること、微力だけど、ゼロじゃないはず。
