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虎の尾を踏む男達のhoshのレビュー・感想・評価

虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)
3.4
平家滅亡後、源頼朝と仲違いしてお尋ね者になった義経御一行が奥州秀衡に逃げのびる途中、山伏に変装して関所を越えようとするお話。

黒澤明の映画は5本目。時間が無くて短尺だったため鑑賞。初期作ということでさすがに後の傑作群に比べると見劣りはしたかな。現在放送されている『鎌倉殿の13人』を見ているため、梶原殿や鎌倉殿といった名前が出る度にアガった。ドラマで彼らの顛末は知ってるのでラストはちょっと切ないね。

セリフが聞き取れない部分が多く、のめり込んで見るのは厳しかったが、榎本健一のコミカルな演技と山伏のキャラ立ちは良かった。偽の勧進帳を読み上げる場面のサスペンスフルな視線のカメラワークとかお見事 。変装ものって所は『隠し砦の三悪人』の原型だったな。「方々、」
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