うら

虎の尾を踏む男達のうらのレビュー・感想・評価

虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)
5.0
たまたま授業で紹介された作品。最近読んだ「浅草芸能とゲイの近代史」で出てきた榎本健一さんが出演されていると知り、これは観るしかない!と即鑑賞。
榎本健一さんに関して言うと、これはたしかに日本人に受けるキャラクター、アイドル性バツグンだなあという感じ。ジャニーズにも、ドリフにも通ずるような。喜劇王と言われたのも納得で、チャップリンに重なる。

映画全体に関しては、とにかくキレがすごかった。所作、目線、セリフ。歌舞伎の勧進帳が題材とあって歌舞伎色つよめで、割と何言ってるか理解できてないけれど、問題無し。平面的で絵画のような映像と、何より一人一人の確立されすぎたキャラクターに魅せられて、最後まで勝手に集中しちゃう。

こんなキレを手に入れるぞ!!!
うら

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