YasujiOshiba

ゴーステッド GhostedのYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

ゴーステッド Ghosted(2023年製作の映画)
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林檎TV。23-46。まずは辞書をひく。「ゴーストする」(to ghost)という動詞は目的語をとって「誰かとの関係を突然に説明なしに終わらせあらゆる連絡を断つ」(end a personal relationship with (someone) by suddenly and without explanation withdrawing from all communication)とある。だからタイトルの「ゴーストテッド」は「ゴースト」されちゃった彼が、そうとは気づかず彼女を追いかけちゃうのだけど、この勘違い男のイケイケぶりにより、彼女のほんとの姿があばかれちゃうのよね。

あばかれちゃうアナ・デ・アルマスが眼福。そこにいるだけでも眼福なのに、あんな衣装やこんな衣装でアクションしちゃってくれるのだから、ドキドキもので眼福も倍増。

そんなアナちゃんの引き立て役にクリス・エヴァンスはうってつけ。さらにはお遊びみたいに登場する豪華なカメオのイケメンたち(セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、 ジョン・チョー、ライアン・レイノルズ、そして監督でもあるデクスター・フレッチャー)、そして敵役のエイドリアン・ブロディまでもが、みんなみんなみんな、アナちゃんの引き立て役なのよ。

音楽も同じ。いろんなヒットソングがアナちゃんを引き立てる。個人的な好みでいえばアラバマ・シェイクスの『サウンド&カラー』にはぐっときたし、村上春樹の新作読んで少し再評価を始めてるビートルズの『タックスマン』が、おお、そんな使い方があったのかという使い方でアナちゃんをもりあげる。最高。

それからナックの『マイシャローナ』も懐かしかったし、クレジットみるとデボラ・ハリーの『ハート・オブ・グラス』もかかってたんだね。いい選曲だ。

でもね、すべてはアナちゃんのため。それでいいのよ。だって映画の眼福はスペクタクルなのだから。
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