不幸のてんこ盛りみたいな韓国作品は数多く観てきたけれど、この作品のどん底感はかなりのものでした。
次から次へとトラブルに巻き込まれるロ・ギワン(ソン・ジュンギ)と共に、見ているこちらまで不快感マックスで、かなり打ちのめされました。
愛する母の想いを胸に無事脱北に成功しても難民認定が難しく、寒い中、全く馴染みのない土地を1人で彷徨い歩くロ・ギワンのオドオドした様子に、胸が締めつけられる思いがします。
実際にも脱北者って、大変な状況の中で耐えてる人多いんだろうなぁ…。
そんな中でマリ(チェ・ソンウン)と出会い、彼にとってなくてはならない大切な存在になっていくのを見て、2人の行く末を応援せずにはいられません。
この先ネタバレしてます。
職場の先輩女性の言動によって、いったんは地獄に突き落とされるような思いを味わったロ・ギワンだけれど、彼女にもやむにやまれぬ事情があったわけで…。
亡き母と見つめ合う信号でのシーンが、深く心に残ります。