スティーブン・キングの小説を原作としたホラー映画。
ブギーマンという古典的な都市伝説をもとにした作品で、展開は王道オブザ王道のホラー映画です。
もうホラー映画の教科書にしてもいいくらいの正統派。
しかし、決してつまらないわけではなく、要所要所で新鮮な驚きもあり、こういうので良いんだよ、的な映画でした。
闇に紛れるという特性を利用して、なかなかブギーマンの全体像が見えないのも良かったです。
これが中々シンプルだけど怖いデザインでクリーチャーとしても優秀。
設定とかストーリーは邦画の「来る」みたいな感じだなぁと思いましたが、よくよく考えてみれば「来る」に出てくる化け物の元ネタがブギーマンらしいので似てるのは当然と言えば当然か。
海外のホラーはジャンプスケア多用のびっくり系が多いイメージですが、今作はどっちかというとJホラーのようなじんわりとした恐怖のシーンが多かったのも良かったです。
クローゼットの暗闇とか、ベッドの下とか、中途半端に開いたドアとか、何もいないんだけど何かいそうで怖い子供心わかるなぁ、という感じでした。
というか、あれだけ怖い怖い言ってる割に、子供を1人で寝かすなとか、電気つけろよとか言いたくなるんですが、それはそれ。
ストーリーも母を失った父と子が喪失を克服してもう一度家族としてやり直す話なので良いんですよね。
ドアを閉める=トラウマの克服ってオチも良い。
劇中に、ブギーマンのせいで子供と夫を失って狂った母親が出てくるんですが、正直この人が1番怖かった。
