ヨーテボリ映画祭にて。
スカボローに住むジャマイカ系カナダ人兄弟とその母の物語。
父不在で父の代わりに母と弟を守らなければならない兄の苦悩、兄を失った弟の苦悩のドラマ。
少年期の二人の姿と10年後の姿が交互に描かれて、序盤で兄に「何かがあった」ことは明かされるので、なぜそうなってしまったか、それにより母と弟に何がおこったかがわかってくる。
よき兄フランシスと彼にどこか憧れてるような弟マイケル。兄はいつも自分を助けてくれて優しくて完璧だったが、兄にも悩みあり。
もしかして兄自殺するんじゃないか?とか思ってしまったが、それとは違う悲劇的な出来事だった。
一家の柱の不在を二度も経験することになる母と弟の気持ちは想像以上に苦しいだろう。
言葉には出さないが重みを背負いトラウマも負った弟と、生気を失った母の姿がつらい。