世界的には同じ年に公開された前作『オペレーション・フォーチュン』が個人的にがっかりだったガイ・リッチー。こちらはガイ・リッチーらしさを感じる音楽や編集を繰り出すエンターテイメントでありつつも、社会的メッセージもある新基軸で良かった!
ひと昔前だったらこういう作品がアカデミー賞にノミネートされてたと思うけど、2024年ではそれに至らない良くも悪くも無難な仕上がりではある。それでも、厳密には実話ではないエンターテイメントを通して"実話"を伝える意義深さがある。何より第1〜3幕ごとにシチュエーションが異なり、それぞれにスリルと緊迫感のあるので終始惹き込まれて満足度が高い。かつガイ・リッチーがイギリス人だからこそ米軍に一定の距離が感じられるのも良かった。