MorrisWood

コヴェナント/約束の救出のMorrisWoodのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.8
ガイ・リッチー監督作品は、王道をあえてズラしたストーリー展開やスタイリッシュな演出が特色だと思っているが、本作ではストーリーや演出についてはかなりオーソドックスなものとなっており、従来のガイ・リッチー監督作品が好きで見に行くとちょっと期待外れかもしれない。

とはいえストーリーは戦場での友情、というか「仁義」がテーマの話なので、戦争映画が好きな人は普通に楽しめる良作。

戦闘シーンの演出が他の大作戦争映画より見劣りしたように思えたのと、大きくストーリーが前半・後半に分かれるのだが後半の比重が少なかった点が玉にキズかな。

また、従来のガイ・リッチー節を封じながらこういう題材を取り上げる、ということは監督としてはアフガンの米軍協力者の問題について広く世に知らしめたい、という思いが強かったのかなと感じた。(無論、当時の暫定政権化で日本大使館で働いてくれたアフガン人が難民として在留している我が国も対岸の火事ではない。)
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