「スナッチ」等のガイ・リッチー監督作品。アフガニスタンで助けてくれた現地の通訳を救出に行く話。
ガイ・リッチー監督作品では珍しい実話ベースかつ戦争モノ。監督らしいスタイリッシュさなどは薄いものの、手堅い一作に仕上がっていて楽しめました。音楽による緊迫感などは「キャッシュトラック」に通じる部分があります。
実話ベースということもあり、ストーリーはあらすじ通りでシンプルながら、緊迫感が凄まじく手に汗握ります。単なる良い話にするのではなく、ちゃんと問題提起を行っているのも良いですね。やはり人間は愚か…でも男二人の友情（？）には胸が熱くなります。あとはトヨタ車の目立ちっぷりよ。
主人公のジェイクギレンホールは然ることながら、MVPは通訳役のダール・サリムでしょう。「残り火」での嫌な役でしか見たことが無かったので、見事な演技力に圧倒されてしまいました。なんだかんだで地味目な映画に求心力を持たせていたのは彼の演技によるところも大きいと思います。
ガイ・リッチー作品ファンというよりは実話ベースの戦争モノが好きな方は如何でしょうか。（ド派手なタイプではないですが）
