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コヴェナント/約束の救出のBremingerのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.0
ガイ・リッチーがアクションじゃない…?という2024年1本目のガイ・リッチー監督作に色んな警戒をしながら鑑賞。平日の昼間だったんですが激混みで、1番前の座席で観ましたトホホ。

硬派な戦争映画で、横道に逸れる事なくまっすぐ物語を進めるガイ・リッチーとしては異色作ですが、これはこれで見応えのある作品になっていて一ファンとしてなんだか嬉しくなってしまいました。

兵士であるジョンと翻訳を務めるアーメッドの恩義の物語で、ジョンを命からがら助けたアーメッドのビザを渡すためにジョンが行動する作品でした。
助けに行くパートがメインなのかなと思っていましたが、互いが互いを助けるというテーマと同じく、作品も2つのパートで作られているようでした。

アーメッドがこれでもかってくらいジョンを引き連れて助ける姿には胸にくるものがありましたし、色んなところから汗も涙も出しながらでも、1人の命を助けようとする漢気に惚れました。
その恩義に報いるために危険な任務に挑むジョンもまた素晴らしく、何が何でも助けてやろうというこちらもまた漢気が光っていました。

最後の脱出のための戦闘シーンはいつものガイ・リッチー味溢れるスタイリッシュなものに仕上がっていました。ひたすらの銃撃戦ですが、ここまでしっかりしたドラマをやってきた分、違う映画を見ている感じでお得感がありました。
ピンチになったぞってタイミングでヘリからの狙撃で敵を全員蹴散らすのは大味ではありますが、ゲームみたいで見応え十分でした。

現実はやはり上手くはいっていない…というのは薄々勘付いていましたが、それでもジョンとアーメッドは助かったのかなと思って胸を撫で下ろしました。

ガイ・リッチーの新たな面が観れる良い作品でした。これからも目が離せないので追い続けます。
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