ユーキ

コヴェナント/約束の救出のユーキのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.0
アメリカ人兵士とアフガン人通訳を主人公にした、タリバン支配地域からの脱出劇。

一見アメリカ資本によるプロパガンダでヒロイック的な話に見えるけど、それよりは立場を超えた対等な友情や報恩の精神の方を感じた。

上空からのロングショットが多用されていたけれど、昨今の戦争はドローンなど安全圏からの攻撃がメインで、報道やそれを見る我々も同様だけれど、その実現場では泥や砂に塗れ命懸けで生き働いている人々もいるのだという、批判的精神かな。

イギリス人であるガイ・リッチーがこういう題材に取り組むのは意外だけれど、イギリスは三昧舌外交で現代まで繋がるパレスチナ問題を起こした前歴があるし、そう考えると今作はガイ・リッチー版『アラビアのロレンス』という捉え方もできる。
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