精神的に余裕ない時に聞かされる電話の保留音は想像以上に堪えるよね。
テロップの出し方とかアーメッドがジョンを運ぶ道中の演出などにそれらしさはあるけど、現代戦争ものという初ジャンルもあってかガイ・リッチー作品感はほとんどない。
また登場人物少な目のタイトでシンプルなストーリーもガイ・リッチーっぽくないが、このシンプルさのお陰でキンリーとアーメッドの関係性が際立っている。
そしてアーメッドの救助に向かうジョンを後押しするのが、正義感というより助けられた事に対する負い目や罪悪感だったり、あの結末を見せてから出てくる最後のテロップの内容だったりと、所々に捻りを加える事でただのいい話にしていないのも巧み。
更にジョンとアーメッドだけでなく、後半に出てくるエディも渋カッコ良い。
冷静な態度から醸し出される有能さが凄まじいし、彼の最後の一言に痺れた。あんな事言われたら泣くし、あんな事を言ってみたい。
