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コヴェナント/約束の救出のひかるのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.3
極限状態の戦場で出会った、2人の男の固い友情について描いた人間ドラマ

多くを語らず最低限の言葉のみでお互いを理解し合う過程が、プロフェッショナルを感じさせてかっこいい!

観る前に想像していたよりも前半のジェイク・ギレンホールが救われる方に重点が置かれていて、戦地の過酷さ、そこから離脱することの難しさが生々しかった
これでもフィクションなのだから、実際にどこにせよ戦場に行った人たち、今もいる人たちは、一体どれほど怖い思いをしてるのかと目の前が暗くなる

ガイ・リッチー監督はおしゃれなスパイ映画でも今回みたいな戦争映画でも、いつも銃火器をちゃんと恐く撮ってる所が好き
覚悟もねぇのに銃なんか使うんじゃねぇぞって言われてる気持ちになる

でもやっぱりどうしたってかっこよく見えるのがガイ・リッチー作品の絶妙で最高な所だなと思う!
キンリーが撃たれるまでの流れは終始アドレナリン出まくり!
銃構えるジェイク・ギレンホールかっけぇ!
大好き!

がしかし最後の空爆のシーンは味方の攻撃だと解っていても、敵も人間で
あるが故に絶望的な気持ちになった
それなのに救援が来たことにホッとしてる自分もいて、戦争とかいう人と人の殺し合いってほんま最低最悪の行いだなと改めて思う

すごく面白かったけど、後半の逆に救助に行く方の流れがトントン拍子に進みすぎてちょっと大人の事情を感じちゃった
現地入りしてからもう30分くらい苦労&緊迫してアーメッド見つけて欲しかった笑

アーメッドの弟の事とか、キンリーと大佐の事とか、ドラマチックな人間関係が多くて2時間にまとめるのはもったいない内容だったと思う
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