スーザファット

コヴェナント/約束の救出のスーザファットのネタバレレビュー・内容・結末

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを見て予告を見て、あぁ…絶対好きになっちゃう作品だ…と思ってはいたんです。


はあぁぁぁ凄く良かったです。。
痛々しく感じる程にけたたましく鳴る銃声も、一瞬で命の灯火を消される仲間の亡骸も、そういう状況下にあるだけでこの手の作品は悲しい気持ちになるんですけども。

その絶望の中に見たアーメッドとジョンの覚悟、生への執着と尊厳を懸けた道のりに拳握ったまま何度も涙してしまいました。

アーメッドが途中で咽び泣くシーンや、ジョンの終盤の銃撃戦で諦めた表情をする所も、挫折や後悔がちゃんと描かれていてこの尊いお互いへの行為も決して綺麗事だけじゃ済まないことなんだと感じさせてくる。最後まで言葉も少なげに交わされるお互いの視線も、これが生温かい友情とか慈悲による行為じゃないことを物語ってた。
これは互いの覚悟への敬意における義務行為であって、ひいては自分の呪いを払拭するための行動であった。

そんな現実感しか無い二人の物語は、どうしようも無く美しい英雄譚でした。

ジェイク・ギレンホールやっぱり良い俳優だなぁ。
個人的にはキンリー夫人が最高にかっこいい奥さんでうおおおってなった🥹

シリアスな状況だから笑っちゃ駄目なんだけど、保留音ブチギレ曹長はどうしてもちょっと笑っちゃった🤣

未だ隠れ住んでいる方々がいるという現状が、どうしようも無く虚しくて心に留めておかないといけないなと感じました。